剣道

剣道に必要な防具の揃え方|部活を始める前に必読

面に込めた職人技

向かい合う選手

剣道の防具は全て職人の手作業で作られています。防具は4つのパーツで構成されており、頭を守る頭巾のような防具は面と呼ばれています。ここでは面の職人技を紹介します。物見正面を覆っている格子状の部分は物見と呼ばれています。チタン製の棒を職人が一つ一つ丸く曲げ、穴を開けて組み合わせています。溶接などはしておらず、穴の片側のチタン製の棒を叩いて潰すことによって固定しています。面の内側は赤く塗装されており、剣道の試合時に光の反射によって視界が妨げられるのを防いでいます。塗装を終えた後は物見の内側にクッション材としてナイロンと木綿生地を手作業で巻きつけます。巻きつけが終わると更に綿を詰めた布を上下に取り付け、その際に鹿の革でできた丈夫な布を剣道の試合時に突きがくる顎下部分に取り付けます。クッションの上に内輪と呼ばれる布で丸くふちを覆い面は完成です。面布団頭巾のように頭を覆う分厚い布は面布団と呼ばれています。藍染の布に職人が手作業で格子状の筋を正確に刻み、綿を入れた後にその筋に沿って手縫いで補強します。面布団全体を縫うこの手縫いの作業は7日から10日かかります。大変面倒な作業ですが、これをすることによって綿が均一に締まり、安全な防具になります。また綿の中には剣道の選手に宛てた製作者からのメッセージが書かれており、見えない場所に職人の思いが込められています。最後に物見と面布団が完成すると、この二つを合体する作業になります。均一に穴を開けた牛革を物見のふちに取り付け、面布団に縫いつけます。これも職人がハンマーで叩いて革を固定させながら手作業で縫い付けるため、しっかりとしたものが完成します。こういった手間暇かけて作られた防具は通販サイトでも購入できるので、全国各地から欲しいときに注文可能です。